2013年1月10日木曜日

自衛隊、領空侵犯機に警告射撃を検討(1):中国 「これは挑発」「断固応戦せよ」



●9日、中国の軍用機が尖閣諸島付近で巡回飛行を繰り返していることを受け、日本政府は警告射撃などの対抗措置を検討していることがわかった。中国からは反発の声が上がっている。写真は中国の乗用車に貼られたステッカー。「尖閣を守れ」と書かれている。


レコードチャイナ 配信日時:2013年1月9日 23時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68291&type=0

中国の領空侵犯機に警告射撃を検討、
「これは挑発」「断固応戦せよ」との反感招く―中国メディア

 2013年1月9日、中国の軍用機が尖閣諸島付近で巡回飛行を繰り返していることを受け、
` 日本政府は警告射撃などの対抗措置を検討している
ことがわかった。

 昨年9月、日中間で領有権が争われている尖閣諸島(沖縄県石垣市)について、日本が国有化に踏み切って以来、両国の緊張関係は解かれぬままの状態が続いている。
 以降、中国国家海洋局所属の海洋監視船「海監」をはじめとする公船の日本領海侵入が常態化し、東シナ海上空では中国の軍用機が日本領空への接近を繰り返している。

 航空自衛隊の戦闘機はたびたび緊急発進(スクランブル)を行っているとみられるが、今回の対抗措置強化案では、領空侵犯機が無線の警告に応じない際に
 曳光(えいこう)弾での警告射撃を行う
ことを検討中だ。

 以上の日本メディアの報道を受け、中国の大手ポータルサイト・新浪(Sina)は、複数の報道機関や専門家がミニブログを通じて示した見解を引用し、反感を表明している。

 中国国営通信社・新華社国際部の公式ミニブログは評論家の寄稿を引用し、
 「もし日本が先に“第一弾”を発砲するならば、これは挑発に相当する。
 尖閣問題はこれをもって、性質の異なったものになるだろう。
 中国はもはや1894年の、そして1937年の中国ではない、日本政府にはこれ以上の逸脱をしないことを進言する。
 銃の暴発など起こらないように」
と強い調子で反感を示した。

 実名登録制のインターネットコミュニティ・博聯社の馬暁霖(マー・シアオリン)代表は、同じく公式ミニブログで
 「日本の指導者たちは愚かである。
 また判断を誤るのか?」
 「衝動的な行動はいずれ罰せられるものだ」
と発言。
 復旦大学の日本問題専門家・馮[王韋](フォン・ウェイ)氏は、
 「武力衝突が発生するときは必ずや、どちらか一方による故意の挑発があるものだ。
 だから私は何度も言っている。
 むやみに論戦をしかけるな、論戦は戦争に発展するものだと」
と見解を示している。

 この記事に対しては、一般からも620件ものコメントが寄せられている。

●.「実際に日本が発砲するところを見てみたいものだ。
 なぜならば、中国政府がどう反応を示すか確かめたいのだ」
●.「さすがに反撃しなければ、中国政府としても国民に顔向けできないだろうな」
●.「日本から先に仕掛けてくるなら、こちらとしても強硬措置をとる理由ができるというものだ」
●.「日本の尖閣国有化以来、中国がとってきた対応は受動的なものだったように感じるから、日本の警告射撃を機に断固とした態度をとるべきだ」

 まるで、日本の警告射撃を待ち構えているかのような発言内容が目立っている。



サーチナニュース 2013/01/09(水) 16:28
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0109&f=national_0109_024.shtml

尖閣空域で自衛隊機「警告射撃も」…中国人「反撃だ」

  中国メディアは9日、尖閣諸島周辺の日本の防空識別圏に中国機がしばしば侵入しているとして、日本政府は自衛隊機による警告射撃など対抗措置の強化を検討しはじめたと報じた。
 同記事を伝える中国のニュースサイトでは、強い反発を示し、対抗措置や「反撃」を求める書き込みが集まりはじめた。

  愛国論調を“売り物”にする環球網は、日本政府が対抗措置強化を検討するにいたった経緯を紹介すると同時に、
 「中国政府は釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)問題について、何度も強調し指摘している」、
 「古来より中国固有の領土であり、中国側は絶対的な主権を有している
などと、中国側の従来の主張を改めて掲載した。

  同記事には
 「1秒あれば、ミサイルを1000発撃って、日寇をやっつけられる」、
 「小日本が中国領内の釣魚島の上空で中国機に向けて射撃したら、それは小日本が侵略戦争を始めたということだ。
 中国軍は日本機を撃墜する義務がある」、
 「日本が警告射撃したら、中国は応射せねばならない
など、武力衝突を求める声が多く寄せられた。

  日本製品のボイコットに言及し
 「中国が釣魚島を取り戻すまでは、いかなる日本製品も買わない。
 日本映画や日本の本は見ない」
などと主張する人もいるが、
 「みんな日本製品のボイコットを言うが、なぜテレビでは日本車の広告が流れているのだ。
 日本車を買う人は多い」
と、反日感情と日本製品愛好の落差を疑問視する人もいる。

  「日本製の映画や本を見ない」と主張したユーザーは続けて、
 「これこそ中国人の気骨だ。
 中国人なら絶対にできる。
 皆で励ましあう。
 AV(成人向け映像作品)は青少年の心身に有害なのだ」
などと表明した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月10日 13時45分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68317&type=0

日本は本当に警告射撃をするつもりか?
=中国機による尖閣の領空侵犯で―13億人のアンケート

 2013年1月9日、日中間で領有権を争っている尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で繰り返し領空侵犯に及ぶ中国機に対し、日本政府が警告射撃などの対抗措置強化を検討中であることがわかった。
 こうした報道を受けて中国外交部は同日、
 「日本側の行動が拡大していることを高度に警戒している」
とけん制。
 そして、尖閣海空域での巡視活動について、
 「正常な公務」
として、改めて中国の領土であることを主張した。

 この問題について、中国紙・環球時報は9日より電子版上でアンケートを実施。
 「日本は本当に“第一弾”を発砲すると思うか?」
との質問を投げかけ、10日正午時点で2万7580人の回答が寄せられた。
 結果、
 「するだろう」
と回答したのは全体の88%にあたる2万4365人、
 「しないだろう」
と回答したのは同12%にあたる3215人だった。
 以下、アンケートに寄せられた主な意見を探った。

●.「するかしないか。これは勇気があるかどうかではなく、自制心があるかどうかの問題だ。
 このアンケートでは88%の人間が『日本は自制心に欠けるから、中国は心構えをしておくべきである』と考えていることになる」
●.「早晩何かが起こるだろう。その時は、
 中国が損をするようなことになってはならない」

●.「問:日本は本当に口火を切るだろうか?
 答:切るさ!
 問:なぜだ?
 答:だって父さんがアメリカだからさ!」
●.「太平洋戦争を仕掛けたのは誰だ?
 南京大虐殺で、幼な子の命すら奪っていったのは誰だ?
 まだ日本の友好を望むのか?そんなのバカみたいだ!」
●.「当時の日米の国力差を考えて、まさか日本が真珠湾攻撃を仕掛けてこようとは、アメリカは思っていなかったはずだ(だから今回も射撃はあり得る)」

●.「我々は一貫して平和を重んじてきた。
 日本が口火を切ることはあっても、我々からそれをけししかけることはないだろう」
●.「日本は仕掛けてくると思う。
 中国からケンカをふっかけることはないだろうと知っているし、日本から仕掛けたとしても、中国は自制心をもって控えめに対応することも知っているからだ。
 中国のこうした軟弱さは愚かそのものだ!」
●.「全世界で中国人だけは、自ら戦を仕掛けるようなことはしない。
 現代の大規模な戦争においてもこの原則を維持するなら、中国軍は全滅する危険もある」



サーチナニュース 2013/01/10(木) 11:31
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0110&f=politics_0110_011.shtml

日本の尖閣「警告射撃」情報 信じ込む中国ネット世論=中国報道

  中国メディア・中国国際放送局は10日、安倍晋三首相が尖閣諸島を巡航する中国機への警告射撃検討を要求したとの情報が出たことについて、懐疑的な見方がある日本国内とは裏腹に、中国国内のネットユーザーの多くは情報を信じ込み
 「開戦につながる行為だ」
との言論が飛び出したと伝えた。

  記事は、日本の防衛省が情報の存在について回答を拒否し、
 「日本では『唯一情報を伝えた産経新聞の思い込み』と懐疑的な見方を持つ人がいる」
中で、
 「中国のネット上では多くの人が、日本が過激な行為に出ると信じている」
と伝えるとともに、
 「中国への重大な挑発」
 「開戦行為」
と決め付ける中国の空軍専門家も現れたとした。

  記事はまた、安倍政権発足後
 「国際メディアの間で、日本、軍事という言葉の組み合わせがますます頻繁に登場するようになった」
と論じるとともに、
 中国メディア・環球網が9日に実施したアンケートで、約2万人中63.5%が
 「警告射撃を受けたら、中国は実弾による反撃を検討せよ」
と回答したことを紹介した。




【中国の外交文書:“尖閣は琉球の一部”】


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